高知市立江ノ口小学校は高知市新本町1丁目8-12にあり、児童数は225名(2012.4)です。
寺田寅彦は明治16年(1883)に入学し、明治18年には東京の番町小学校に転出しました。
その後明治19年には再び高知に戻り江ノ口小学校に転入しました。
児童の作品でしょうか?よくできています。
校舎の壁面に校章と時計が貼り付いています。
南側に回ると運動場と校舎が見えます。
校舎の南に開いている門がありました。
門の中に入ると左側の庭園の中に四角い何かがあります。
肖像画入りの寺田寅彦顕彰碑です。
寅彦の小学時代の思い出は「花物語」の中の「のうぜんかずら」に出て来ます。
「小学時代にいちばんきらいな学科は算術であった。いつでも算術の点数が悪いので両親は
心配して中学の先生を頼んで夏休み中先生の宅へ習いに行くことになった。宅から先生の所
までは四五町もある。宅の裏門を出て小川に沿うて少し行くと・・・・」
裏面には、創立百周年を記念して、卒業生一万余名から寺田寅彦を象徴として顕彰し、
後輩立志の灯とするというようなことが書かれています。
江ノ口小学校では3年生が毎年寺田寅彦の学習をしています。
学校の廊下には平成23年4月21日の読売新聞が張り出されていて、
6年生の10人の取材スタッフが編集した江ノ口小新聞が1ページ
全面を使って掲載されています。
その中には、1年生との対面式のことや学校の近所の愛宕町
商店街のこと、そして大先輩寺田寅彦の家を訪ねて取材したことが
掲載されています。 (2011.4.5/11.21訪問)